そっちの方がおおごとだよ!×2『『データが消えた!!』【ナニカコ】私の考えたネタで作品作ってくださーい【3】参加作品』

@Ak_MoriMori『『データが消えた!!』【ナニカコ】私の考えたネタで作品作ってくださーい【3】参加作品

データが消えたのは・・・占い通り! 私に責任はないッ!

「ナニカコ」の「データが消えた!!」を使用しました。

もうすぐ企画書が完成する! よし、こんどのプレゼンまで間に合うぞーー!
そう意気込んでいた皐月に悲劇が! データが全部消えたーー!
さてどうする? プレゼンまで時間がないぞ。
そして、皐月たちのチームがとった行動とは?

☆結末がちょと、強引かなあとおもっていますが、ご容赦を!

☆もし、作風が気に入りましたら、私の短編集「変夢奇譚」もお読みいただけると、非常にうれしいです。ブラックユーモアの短編集で、1話あたり、1000字~2500字くらいです。




こんばんは、辰井圭斗です。先日は自主企画「辰井講評窓口3」にご参加くださりありがとうございました。こちらに講評を書きます。

翌日に控えたプレゼンの資料を消してしまい、プロジェクトチームの4人でどうにかしようとする話。途中2カ所くらい笑ってしまい、にこにこしながら読みました。最初4人登場人物が出てきた時には、プレゼン資料が消えるという言ってしまえばミニマムな事件の約3000字の話に4人も出して、それぞれちゃんとキャラが立つんだろうかと心配したのですが、完全に杞憂でした。資料復元の解決策提案でものの見事に3人と皐月のキャラクターを立てており、この短いやり取りでよくと唸らされました。笑ったのも提案部分で、あり得ない……というか、完全にこの件よりそっちの方がおおごとだろということを2人が言ってくれ、ナンセンスな発想の飛躍が感じられるところでした。普段小説でなかなか笑わないんですけどね。

気になるのは本庄が帰って来てからの展開です。正直他の2人ほどには本庄の解決パートが面白くないのです。途中本庄の妄想日記を誤って渡してしまうというハプニングがあるのですが、ここまでの展開で本庄の情報はほぼ無いと言ってよく、思い入れもしていないので笑いにつながらないのです。そもそもひとの妄想日記がうっかり見られてしまうという出来事が面白いかという問題はありますが。
そして最後、「ちょと、強引かなあとおもっていますが、ご容赦を!」とありますが、私の読み違いでなければあの状況で既に見たはずの占いをもう一度見る皐月の行動原理が全く分かりません。加えて消してしまったとしても、本庄にUSBメモリは返している状態なのでまたバックアップの資料をもらえばいいのではと思ってしまいます(データを切り取りで移動させており、再度USBメモリから復元するのは不可能という無能な事態が起こっているなら明記するべきです)。事態の変化として中途半端なのです。
もしデータ削除→占いを見る…(中略)…データ削除→占いを見るというループ構造をこの小説で本気で書きたいのならば、この小説の始まりは皐月が占いサイトを見るところからではなく、データ削除の最後の場面、つまり皐月が読者には分からない理由で呆然となっているところから始めた方がループ構造を印象付けられます。
細かいところですが、人称が”彼”・”皐月”或いは”本庄”・”さやか”とぶれているので、特に強いこだわりがないのであれば統一した方が読みやすいです。

気になる点を長々と書いてしまいましたが、全体としては力を抜いて読めて奇襲まである楽しい短編でした。読ませてくださりありがとうございました。




【作者様からの返信】

ものすごいガチの講評をいただき、とてもうれしいです。丁寧に、隅々まで、お読みいただけて感謝です。
人称の件については、あまり気にしていませんでした。ご指摘ありがとうございます、今後の作品に生かしていきたいと思います。
本庄に関しては、私の笑いのツボがずれていたということで、ご勘弁ください。
最後の部分に関しては、ご指摘の通り、ループしています。
ただ、どこからという設定が、曖昧でした。正直、この小説を書き終わるあたりで、思いついたので、こんな感じになってしまいました。「気づいてもらえたらいいかな程度」かつ「人のネタに乗っかったやつだから、いいや」と油断したのがいけなかったですね。反省します。
ただ、占いで始める展開に関しては、ゆずれない部分かなと思っています。
データの削除を始めに持ってきてしまうと、話が盛り上がらないような気がするからです・・・。言い訳ですね。
丁寧に講評してくださり、本当にありがとうございます。
本企画に参加してよかったです。

@Ak_MoriMori『『データが消えた!!』【ナニカコ】私の考えたネタで作品作ってくださーい【3】参加作品