贅沢な脱構築『【完結】「超能戦隊レットゥルトゥーア」改め「爆裂ピュアリン!」』

ちありや『【完結】「超能戦隊レットゥルトゥーア」改め「爆裂ピュアリン!」

侵略者の魔の手から地球を救う為に、戦え5人の少女達! …戦えっつーの!

謎の侵略者から地球を救うべく、正義の銀河警備隊に率いられた5人の美少女戦士たちが大活躍する、涙あり笑いありの大冒険活劇!!

その重すぎる責務に少女達は耐えられるのか?!
今、戦いの幕が開く!

…………と良いなぁ……。




こんにちは、辰井です。先日は自主企画「辰井講評窓口3」にご参加くださりありがとうございました。すっかり遅くなってしまい申し訳ありません。こちらに講評を書きます。

銀河を脅かすショッカー的侵略者から地球を守るため、レンジャー(実質魔法少女)的5人を勧誘して戦いに挑もうとする話。贅沢な作品だなと思いました。『トラック運転手ですが世界平和の為に殺し屋に転生してみましたよ』の時にも思いましたが、テンプレのお約束をうまく使いながら脱構築をしていて、いわば”暗黙の了解”となっている部分が展開の背景にあるので、文字数以上の満足感があります。今回銀河を脅かしてくる侵略者ズコビェースはショッカー、集める5人はレンジャーものと魔法少女もののいいとこどりという休日の朝の時間帯に流れる作品をかき集めたような総力戦じみた贅沢さが魅力的でした。

物語の大半は5人の女の子を勧誘していく過程なのですが、5人いると間延びして冗長になるかなと思いきや、それぞれキャラが立っており、1人増えるごとに「この5人が一堂に会したら一体どうなってしまうんだ(通常とは逆の意味で)」感が増していく流れになっていたので、後の展開への期待が膨らみ続けました。
加えて、5人を勧誘していくパタラデン特務大尉が地球事情をあまり知らないこともあり、所謂カルチャーギャップものの要素を含んでいたことが、要所要所で細かい笑いを生んでいました。この作品の場合5人のキャラクター性に目が行きがちですが、勧誘する側のパタラデン特務大尉を単なるツッコミ役の常識人にしなかったのもエンタメギャグ作品として周到だと思います。

1点欲を言うならば、最終回の展開が期待に対して淡白ではあります。4人がなんだかんだ来れなくて、1人残った純愛が無双というのは筋として全く悪くはないのですが、話を引っ張ってきた(と私が思う)要素が「この5人が一堂に会したら一体どうなってしまうんだ」感であったため、最終回で5人の化学反応が起こらなかったのは若干物足りなくはありました。

とはいえ、最終回前の2話でちゃんと全員揃うところは見れていますし、全体として贅沢でレベルの高いギャグ小説でした。読ませてくださりありがとうございました。




【作者様からの返信】

コメントありがとうございます。
御無沙汰しております。ツイッターで体調が優れない旨を拝見しておりましたので、密かに心配しておりました。

拙作へのご指摘に関しては、昨年度のカクコン用に描き下ろした物の為に1万字という制限がありまして、敢えて「切った」部分でもありますので、ご了承頂ければ幸いです。

「こいつら集めてどうなるんだろう?」的なワクワクは私にもありましたが、それ故に制御できる気がしなかったのも事実でありますw

ちありや『【完結】「超能戦隊レットゥルトゥーア」改め「爆裂ピュアリン!」